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オシッコのときにしみる・痛い男性へ|性病で起こる排尿痛の特徴

排尿時に性器がヒリヒリとしみるような痛みを感じると、不安になるものです。

特に20〜30代の男性であれば、「もしかして性病では?」と心配になる方も多いでしょう。実際、男性の排尿痛の背景には性感染症(いわゆる性病)が関係しているケースが少なくありません。

原因 – 排尿痛の背景にある一般的原因

男性がオシッコの際にしみる・痛いと感じる主な原因は、尿道炎によるものです。

尿道に炎症が起きると、尿が通る時にヒリヒリとした痛み(排尿時痛)や不快感を生じます。その尿道炎の原因としてまず疑われるのが性感染症(STD)です。男性の場合、いわゆる膀胱炎などの一般細菌(大腸菌など)による尿道感染は稀で、体の構造上それらの菌は男性の尿道には定着・感染しにくいため、「男性の尿道炎=性感染症」と考えて差し支えありません。実際、男性尿道炎の原因菌で多いのはクラミジア、淋菌(淋病)、次いでマイコプラズマ・ウレアプラズマなどが挙げられます。

性行為のあとに性器の痛みを感じた場合は、これら性感染症による尿道炎の可能性が高いと言えるでしょう。

なお、性感染症以外にも排尿痛を起こしうる原因はあります。例えば急性前立腺炎(前立腺の細菌感染)、尿路結石(尿の通り道に結石ができる)、膀胱炎(膀胱の細菌感染)などですが、これらは頻尿・発熱・腰痛・血尿など他の症状を伴うことが多く、若年男性では頻度が高くありません。

特に男性の膀胱炎は女性に比べて起こりにくいため、20〜30代男性で排尿時だけが痛いという場合、やはり性感染症による尿道炎をまず疑うのが一般的です。

考えられる性病 – クラミジアと淋病、その違い

排尿時の痛みを引き起こす代表的な性病はクラミジア感染症と淋菌感染症(淋病)です。

これら二つは日本における性感染症報告数の上位を占めており、特に若い世代で患者数が増加しています。どちらも主に尿道に感染して尿道炎を起こしますが、その症状には違いがあります。

以下でクラミジアと淋病の特徴を比較しながら説明します。

淋病(淋菌性尿道炎)

淋菌による感染症で、症状はクラミジアよりも急激かつ重く現れます。性交後2~7日程度という短い潜伏期間で発症することが多く、排尿時には焼けるような激しい痛みが出るのが典型的です。

また、尿道から黄白色の濃い膿が大量に分泌され、下着にシミが付くほどの膿が出ることもしばしばあります。強い排尿痛と豊富な膿が特徴的で、症状が非常に分かりやすいため放置しにくい傾向があります。

クラミジア感染症(非淋菌性尿道炎の代表)

クラミジア・トラコマティスという細菌による感染症で、淋病よりも潜伏期間が長く、感染から1~3週間ほど経ってから発症することが多いです。症状は淋病に比べてかなり軽度で、排尿時の痛みも軽い違和感程度に留まる場合が多く、膿も出ないか出ても透明でさらっとしたものが少量ということがしばしばです。

自覚症状が乏しいために感染に気づかず、知らないうちに他人にうつしてしまうケースもあります。実際、男性の場合でもクラミジア感染症は約半数が無症状ともいわれています。症状が軽いからといって放置すると、後述するような重大な合併症につながる恐れがあるため注意が必要です。

このほか、尿道炎の原因となる性感染症にはマイコプラズマ・ジェニタリウムやウレアプラズマ、トリコモナスなどもあります。これらも淋病と同じく性交で感染し、症状はクラミジア同様に軽めですが、検査で原因菌を特定し適切な治療を受けることが大切です。

ここでは頻度の高いクラミジアと淋病を中心に解説しましたが、原因不明の排尿痛が続く場合はこれら他の病原体の可能性も考え、医療機関で検査を受けましょう。

放置のリスク – 治療しないとどうなる?

「排尿時に痛いけれど、忙しいしそのうち治るかも…」と放置するのはとても危険です。性感染症による尿道炎は自然に治癒することはなく、放っておけば症状が続くだけでなくパートナーなど他者に感染を広げてしまう恐れがあります。

また、原因となる病原体ごとに適切な治療薬での治療が必要であり、市販薬や自己判断で完治させることは困難です。

治療をせず感染を放置すると、やがて菌が尿道からさらに奥へ広がり、生殖器系にも深刻な影響を及ぼします。例えば淋菌やクラミジアの感染を放置した場合、男性では精巣上体炎(副睾丸の炎症)や前立腺炎を引き起こし、精巣上体や精管がダメージを受けることで精子の通り道が塞がれてしまう可能性があります。結果として無精子症になるなど、生殖機能(妊娠させる力)の低下を招くリスクが高まります。

実際、クラミジアや淋病は放置すると男女ともに不妊症の大きな原因となり得ることが知られています。女性パートナーにうつせば、女性では骨盤内炎症(PID)を起こして卵管閉塞や子宮外妊娠など将来的な不妊につながる重大な合併症を引き起こす恐れがあります。

さらに、長期間感染が続くことで尿道の粘膜が傷つき、尿道狭窄(尿道が瘢痕化して狭くなる)を生じて排尿障害が残るケースもあります。慢性的な炎症は下腹部や会陰部の不快感・痛みを長引かせ、生活の質を下げてしまいます。何より、時間が経つほど病原体が体内外に広がり治療も複雑になります。症状が軽い場合でも決して甘く見ず、放置せずに早めに医療機関で検査・治療を受けることが重要です。

よくある質問

排尿時のヒリヒリ感が軽い程度でも、性病の可能性がありますか?

はい、たとえ軽い症状でも性病の可能性はあります。淋病のように激しい痛みが出るケースばかりでなく、クラミジア感染症では「少ししみるかな」程度の軽い痛みや違和感しか感じない場合も少なくありません。痛みの強さは個人差がありますし、症状が軽い=病気が軽いというわけではありません。

性交渉のあとに少しでも普段と違う排尿時の違和感やヒリヒリ感があれば、念のため検査を受けることをおすすめします。軽症のうちに治療すれば早く治りますし、放置して悪化すると前述のようなリスクが高まります。

症状がなくても性病に感染していることはありますか?

はい、症状が全く出ないまま感染しているケースもあります。実はクラミジア感染症では男性でも約半数は自覚症状がないとも言われていますし、淋病でも症状がはっきり出ない場合があります。症状が無いままでも感染自体は進行し、周囲の人にうつしてしまう危険もあります。そのため、「症状がないから大丈夫」とは限りません。

心当たりのある行為(性接触)があった場合や、パートナーから性病の感染が疑われると聞かされた場合などは、症状がなくても一度検査を受けると安心です。

性病の検査はどのように行われますか?痛みを伴いますか?

一般的な淋菌やクラミジアの検査は尿検査(PCR法)で行います。尿を提出して、その中に病原体の遺伝子が存在するかを調べる検査で、痛みは伴いません。クリニックに行く当日は、直前の排尿を避け1〜2時間ほど尿を溜めた状態で来院いただくと検査精度が高まります。検査自体は短時間で終わり、数日以内に結果が判明します(医療機関によっては迅速検査で当日中に結果が出る場合もあります)。

尿道から膿が出ているような場合には、その分泌物を綿棒で採取して調べることもありますが、こちらも一瞬で終わる軽い処置です。なお、当院では淋菌・クラミジア以外にも必要に応じてマイコプラズマやウレアプラズマ、HIVや梅毒など幅広い性感染症の検査が可能です(心配な方はまとめて検査することもできます)。症状がある場合は保険適用で検査・治療できますので、費用面の負担もそれほど大きくありません。

市販の検査キットで自分で検査しても大丈夫でしょうか?

症状がないけれど念のため確認したい、という場合は郵送式の検査キットを利用する方法もあります。しかし症状が出ている場合は医療機関を受診することを強くおすすめします。自己検査では限界があり、陽性だった場合も結局治療が必要ですし、陰性でも検査のタイミング次第では見落とす可能性があります。

また、性病の原因菌は一種類ではないため、医師の判断で適切な検査項目を選ぶほうが確実です。何より症状がある場合は早く治療を始めたほうが痛みも早く和らぎますので、遠慮せず専門のクリニックで相談してください。

当院へご相談ください

排尿時の痛みや違和感は、誰にも相談できず一人で悩んでしまいがちです。しかし、放っておいても改善しないばかりか悪化する可能性もあるため、早めに専門クリニックを受診して原因を調べましょう。

当院川崎駅前プライベートクリニックは、JR川崎駅から徒歩2分の場所にあり、土日・祝日も含め毎日20時まで診療を行っています。