
カンジダ(カンジダ症)
「陰部がかゆくて、でも何科に行けばいいかわからない」「市販薬を使ったら一時的によくなったけれど、またぶり返した」カンジダに悩む方からよく聞く声です。
カンジダは、もともと私たちの体に存在する真菌(カビの一種)が原因で起こる感染症です。
性感染症の文脈で語られることも多いですが、性的な接触がなくても体調の変化や免疫の低下によって発症することがあります。
このページでは、男女それぞれの症状・繰り返す原因・治療の流れまで、受診前に確認しておきたいことをまとめています。
こんな症状ありませんか?
以下の項目に当てはまるものがあれば、カンジダの可能性があります。
- 陰部(亀頭・陰嚢、または外陰部・膣)がかゆい、または赤くなっている
- 亀頭や包皮の裏側に白いカス状のものが付いている(男性)
- おりものがカッテージチーズや豆腐のカスのようにぽろぽろしている(女性)
- 市販薬を使うと一時よくなるが、しばらくするとまた再発する
- 疲れがたまっているときや、抗生物質を飲んだ後などに症状が出やすい
放っておくとどうなる?

カンジダは命に関わる感染症ではありませんが、放置することで症状が長引いたり、繰り返す体質になっていくことがあります。
- 慢性化・再発を繰り返すようになる
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一度の治療で菌が完全に除去されなかった場合や、生活習慣・体調管理が変わらないままでいると、症状が治まってもすぐに再発するサイクルに入りやすくなります。「市販薬を使うと一時的によくなるが、また出てくる」という状態がこれに当たります。
- パートナーへの感染
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カンジダは性的接触によって相手に伝わることがあります。特に、どちらか一方だけが治療をして相手が未治療のままでいると、ピンポン感染(互いにうつし合う状態)が続くことがあります。パートナーと一緒に検査・治療を受けることが再発防止の観点から重要です。
- 免疫低下のサインであることも
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健康な成人でもカンジダは発症しますが、繰り返す場合は免疫機能の低下が背景にある可能性があります。糖尿病・HIV感染症・長期の抗生物質使用などが関連することもあるため、頻繁に繰り返す場合は全体的な健康状態の確認も有効です。
カンジダとはどんな疾患か

- 原因と仕組み
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カンジダ症は、Candida albicansという真菌(カビの一種)が過剰に増殖することで起こります。
この菌は健康な人の皮膚・口腔・腸・膣などに常在しており、通常は免疫の働きによって増殖が抑えられています。
しかし、疲労・ストレス・抗生物質の使用・蒸れた環境・免疫の低下などがきっかけとなり、バランスが崩れて発症することがあります。
- 男性の症状
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男性のカンジダ症は「亀頭包皮炎」として発症することが多いです。具体的には、
- 亀頭や包皮の内側が赤くなる・腫れる
- 亀頭や包皮の裏側に白いカス状・粉状のものが付着する
- 強いかゆみ、または灼熱感がある
- 包皮がむくんで、むきにくくなる(包皮浮腫)
といった症状が見られます。包茎の方や、清潔を保ちにくい状況にある方は発症しやすい傾向があります。
「白いカスが気になる」「かゆいけどどこに相談すればいいかわからない」という男性からの受診も多く、恥ずかしいことではありませんのでお気軽にご相談ください。
- 女性の症状
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女性のカンジダ症は「外陰膣カンジダ症」として現れることが多く、以下のような症状が特徴的です。
- 外陰部・膣のかゆみ(強い場合は夜間も眠れないほど)
- おりものがカッテージチーズや豆腐のカスのようにぽろぽろしている
- 外陰部の赤み・腫れ・ヒリヒリ感
- 排尿時や性交時の不快感・痛み
女性では、月経前後やピルの服用中、妊娠中など、ホルモンバランスが変化する時期に発症しやすいと言われています。また、抗生物質を飲んだ後に膣内の細菌バランスが乱れて発症するケースもよく見られます。
- 男性と女性の症状の違い
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男女の最大の違いは「症状の出やすさ」です。
女性はかゆみやおりものの変化として症状が出やすいため比較的気づきやすい一方、男性は症状が軽微なケースもあり見逃されることがあります。
また、男性の場合は包茎や不衛生な状態がリスクを高める一方、女性では膣内の菌バランスの乱れが大きな要因となります。
- 繰り返す人の原因・再発パターン
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カンジダを繰り返す方には、いくつかの共通したパターンがあります。
- 抗生物質を服用するたびに発症する
- 抗生物質が腸・膣内の善玉菌を減らし、カンジダが増殖しやすくなる
- ストレス・睡眠不足が続くと悪化する
- 免疫機能の低下がトリガーになりやすい
- 治療が中途半端なまま終わっている
- 症状が消えたからといって自己判断で服薬をやめると、菌が残って再発する
- パートナーが未治療のまま
- ピンポン感染が繰り返されている
- 糖尿病・HIV感染症などの基礎疾患がある
- 免疫や血糖コントロールの問題が背景にある
再発を繰り返している方は、一時的な治療だけでなく、再発の背景にある原因を一緒に整理することが大切です。
- 抗生物質を服用するたびに発症する
- セルフチェックリスト
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以下に当てはまる項目が多い方は、カンジダのリスクが高い可能性があります。
- 最近、抗生物質を飲んだ
- 疲れやストレスが続いている
- 陰部が蒸れやすい服装・下着を着用している
- 糖尿病を指摘されたことがある、または血糖値が気になる
- 過去にカンジダと診断されたことがある
- パートナーがカンジダ症状を持っている可能性がある
- 妊娠中、またはピルを服用している(女性)
「当てはまる項目が多いな」と感じた方は、症状の有無にかかわらず一度受診することをおすすめします。
当院の検査・治療
- 検査の流れ
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カンジダの診断は、患部から採取した検体を顕微鏡で確認する直接鏡検法が基本です。
当院では、男性の場合は亀頭・包皮周辺の検査、女性の場合は外陰部・膣分泌物の採取を行います。他の性感染症(クラミジア・淋菌など)との合併感染が疑われる場合は、まとめて確認することも可能です。
保険診療では、症状のある方の検査・治療が対象となります。症状がない場合は自費での対応となります。
- 治療方法
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カンジダの治療には、抗真菌薬が有効です。
- 外用薬(軟膏・クリーム)
- 患部に直接塗ることで症状を緩和します。男性の亀頭包皮炎には特に使いやすい方法です
- 内服薬(フルコナゾール等)
- 1回の服用で全身から菌を抑えることができ、女性のカンジダ症に広く使われます
- 膣錠
- 膣内に直接挿入するタイプの抗真菌薬で、女性の膣カンジダに使用します
再発を繰り返している場合は、維持療法(定期的に少量の抗真菌薬を継続する方法)を検討することもあります。どの治療が適しているかは、症状の程度・経過・生活習慣などを確認したうえで医師と相談しながら決めていきます。
- 外用薬(軟膏・クリーム)
- 市販薬との違い
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薬局でもカンジダ向けの外用薬・膣錠が購入できますが、他の感染症との見分けがつきにくい場合に市販薬を使い続けると、症状の原因が特定されないまま時間が経過してしまうことがあります。
当院では検査で菌の確認を行ったうえで治療を行うため、より確実な対応が可能です。
当院へご相談ください
カンジダは「よくある症状」ではありますが、「よくあるから放置していい」とは違います。繰り返している方、市販薬で対処してきたが限界を感じている方、はじめて症状が出て不安な方、いずれもお気軽にご相談ください。
川崎駅前プライベートクリニックは、川崎駅から徒歩2分。誰にも会いにくい院内設計・LINEでのかんたん予約・最短15分での結果確認など、受診のハードルをできる限り下げる環境を整えています。
「検査だけしたい」という方も、もちろん歓迎です。

