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【症状解説】ウレアプラズマ

ウレアプラズマは、性行為を通じて感染する細菌で、尿道炎や膣炎などの原因となります。感染しても自覚症状がないことが多く、放置すると不妊症などのリスクが高まるため、早期の検査と適切な治療が重要です。

ウレアプラズマとは

ウレアプラズマは、マイコプラズマ科に属する細菌で、性行為を通じて尿道や膣、咽頭に感染します。特にウレアプラズマ・ウレアリチカムとウレアプラズマ・パルバムの2種類が性感染症の原因菌として知られています。

感染経路

ウレアプラズマの主な感染経路は以下のとおりです。

  • 性行為:セックス、オーラルセックス、アナルセックスなどの性行為を通じて感染します。
  • キス:感染者とのキスによっても咽頭に感染する可能性があります。

一度の性的接触で30~50%の確率で感染すると考えられています。

潜伏期間

ウレアプラズマの潜伏期間は通常1週間から5週間とされています。この期間中に症状が現れることもあれば、無症状のまま経過することもあります。

症状

ウレアプラズマ感染症の症状は以下のとおりです。

  • 男性の場合
    • 陰部の軽いかゆみや不快感
    • 排尿時の軽い痛み
    • 少量の分泌物の排出
    • 下着の汚れ
    • これらの症状は軽度であるため、気づかないことが多いです。
  • 女性の場合
    • おりものの増加
    • 外陰部の軽いかゆみ
    • 排尿時の軽い痛み
    • 多くの場合、無症状であるため、感染に気づかないことが多いです。

放置すると、男性では精巣上体炎や前立腺炎、女性では卵管炎や腹膜炎、不妊症の原因となることがあります。

検査方法

ウレアプラズマの検査方法は以下のとおりです。

  • 男性
    • 尿検査
    • うがい液の検査(咽頭感染の疑いがある場合)
  • 女性
    • 膣分泌物の検査
    • うがい液の検査(咽頭感染の疑いがある場合)

感染機会から24時間以上経過していれば検査が可能です。女性は生理中の検査は避けて検査することが多いです。

治療方法

ウレアプラズマ感染症の治療には抗生物質の服用が一般的です。感染菌の種類によって適切な抗生物質が異なるため、医師の指示に従って治療を行うことが重要です。

予防方法

ウレアプラズマ感染を予防するための方法は以下のとおりです。

  • コンドームの使用
    性行為の際には正しくコンドームを使用することで感染リスクを大幅に低減できます。
  • 不特定多数との性的接触を避ける
    複数のパートナーとの性的接触は感染リスクを高めるため、注意が必要です。
  • 定期的な検査
    症状がなくても感染している場合があるため、パートナーと共に定期的な検査を受けることが推奨されます。

まとめ

ウレアプラズマは性行為を通じて感染する細菌で、多くの場合は無症状ですが、放置すると不妊症や炎症のリスクが高まります。感染経路には性行為やキスが含まれ、治療は抗生物質の服用で行います。感染が疑われる場合は早期の検査が重要です。不安な方は近隣の泌尿器科や婦人科、または性感染症専門クリニックを受診し、医師の診断を受けましょう。

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